今回の選挙は非常に重要な選挙だったと思います。
与党の支持は以前として高いながらも、少し異変はあったと思います。
特にキワモノ系とも言われていた、NHKから国民を守る党、れいわ新撰組が議席を獲得した事は、潜在的に現政権を批判した層が一定数いた事の表れです。
特にれいわ新撰組(山本太郎代表)は重度障害者の方を擁立して当選を果たしております。比例代表の順位3番目である山本代表は一歩届かず落選しましたが、恐らく次回の衆議院解散総選挙に立候補するものと思われます。
しかしながら、これまでに消費増税の事がクローズアップされているのにも関わらず、選挙に行った有権者は、50%にも満たないというのはどういう事なのか?私は消費増税大反対ですから、与党には入れませんでした。
入れたい党が無いという有権者も多くいるかと思いますが、それならなぜ消費税増税を批判している政党に入れるという知恵が働かないのか?こんなに政治に無関心な国民のあり方が非常に私は怖いと思います。
もしこれで消費増税が予定通り始まって、日本がデフレ貧困化が加速しても選挙に行かなかった有権者は文句を言う資格は無いです。政治に参加しないのですから、素直に政治の言う事を聞くというのが正しい民主国家のあり方です。
日本の経済を立て直すべくアベノミクスという政策を実施しようとしてきました。実績は上がったのでしょうか?
答えはNO!です。
それを変えたい為に私は選挙に行きました。
デフレがデフレが産み、一部の特権階級のみが肥えて一般人の生活は苦しくなる一方です。実質賃金は下がり続け、消費はどんどん落ち込んでいる現状です。
一方で、上場企業の平均年収は上がってるのです。
消費税10%なんて本当に恐ろしい事です。消費増税は、物価が上がる事と同じです。賃金が増えないのに物価だけ上がったらどうなるでしょうか?更なるデフレが目に見えています。
一方で、法人税は下がってます。結果企業の内部留保のみが積み上がっているのです。これで日本経済が潤うんですかね??
昨今空前の人手不足ですが、これは景気が良くなったか?
この答えもNoです。少子高齢化によって労働人口が減っているからです。この少子化は非常に深刻です。高齢化が進む中で、この高齢者達を少ない若者達が抱えていかなければならないからです。
有効求人倍率は増えています。それなら就業なんて簡単だ!と思う方もいるかも知れませんが、それは嘘です。
実際に就業活動してみると恐らくわかると思いますが、リーマンショック時の大量失業時代と比較したらマシなレベルであり、確かに仕事はあるものの、非常に低賃金な求人ばかりです。大手は黙ってても人がやってきます。条件が良いから、真っ先に優秀な求職者を取ってしまいます。
しかし中小企業は、当然ながら賃金を上げられませんし、体力もありません。いまだにデフレが解消されていない為、モノを適正価格で売れない状況が続いているのです。年収300万円以下なんてゴロゴロあります。
人手不足倒産が増えているようです。中小企業にとっては、この企業格差は非常に頭の痛いことです。賃金の上昇、社員が退職し新たに募集しても求人に応募してくる求職者がいません。
少子化対策などやってますが、子育て支援云々の前に、結婚できない若者や、結婚できなかったロスジェネ世代を何とかしないと、更なる少子化、そして日本の衰退、国力の低下は絶対的なものになると思います。
エレクトロニクスメーカーの富士通は社員のリストラを始めるようです。45歳以上の社員が早期退職の対象となります。これがいかに深刻な事かを知る必要があります。富士通と言えば、かつてエレクトロニクス分野で世界有数の家電製品を開発して世の中に送り出してきました。
特に日本の白物家電を中心とした世界に誇れるメイドインジャパンが崩壊してきているます。ここまで来ると、企業努力云々だけのせいではありません。日本はデフレなのです。これに対応すべく手段は沢山あったはずです。
富士通、パイオニア、ビクター、サンヨー等、日本の牽引していた企業が苦境に陥ってしまったのです。
私は、日本人はモノ作りの天才だと思っています。一人ひとりの力は小さいものかも知れないが、その力が結集するととんでもないものを生み出す力になると思っています、実際にそうでした。
メイドインジャパンの今後躍進していく為には、本当の意味での財政出動などの政府支出が欠かせません。ましてや、一部の竹中平蔵ファミリーに多額の金が流れてるだけでは日本の復権はできないと思います。
以上